祷
祷さん (8embwdik)2022/7/25 17:41 (No.29483)削除【 名前 】雨露(うろ)
【 属性 】攻寄りリバ
【 年齢 】29歳
【 役職 】参謀
【 身長 】176cm+ヒール5cm
【 容姿 】
元々戦闘要員だったからだろうか引き締まった体は今でこそ少し衰えてしまっているものの、しかし普通の人と比べればそれなりに筋肉がついている。
漆のように黒く艶のある髪は自身の気に入っている部分の1つなのか良く手入れが行き届いており、影のない場所では常に光の輪っかを乗せている。髪型は所謂パッツンヘアーと呼ばれるもので、前髪、横髪、後ろ髪。1パーツずつ同じ長さで切り揃えられている。裏面にはややピンクがかった赤色のインナーカラーを入れており、前から見れば派手な印象を、後ろから見れば地味な印象を受けることだろう。
目はパッチリと大きいものの吊り目となっており、人によってはキツい性格の人かもしれない、なんて思うかもしれないだろう。瞳の色は月を連想させるような輝く黄色。曰く生まれつきのもののようで、彼の魅力を引き上げているもののひとつであろう。
両の耳に赤のタッセルピアスをつけているが、これは誰かからの贈り物らしい。
灰色のシャツにはガーネットのような石が埋め込まれたジャボのようなリボンをしめており、その上からは盘扣が印象的な何かの制服を思わせる長いジャケットのような服を着ている。
そして更に寒い日暑い日関係なくその上から学士が着ているようなコートを羽織っていることが殆どで、しかし袖に腕を通すことは決してないと言う。あるとすれば自身が動かざるを得なくなった時か、または過去の話をされた時か。コートを羽織る際は落ちないようにかほぼ無意味と言っても過言ではない羽織留めをつけている。
黒いズボンに対比するかのように、ひざ下あたりまで長さのある白のロングブーツを履いている。頭には御札の着いた制帽を室内外問わず被っている。室内で帽子を被ると将来悲惨な事になるとか、そんなことは知ったこっちゃない。そんな日が来る前に、我が身を捧げるつもりなのだから。
体の一部に傷がある。どうやらそれは手術痕のようだ。指摘されれば特に気にする様子もなく「臓器を売った跡」と言って笑うだろう。
【 性格 】
一言でいうとすれば《人当たりが良い》だろうか。ニコニコと微笑む彼は物腰柔らかく、決して人の意見を否定したりはしない。あるとしても軽く流すのみに留まり、違うと感じたら似たような代案を提案してみたりする。誰も傷つける気は無い、言い方を変えれば曖昧な、そんな態度を取っている。もしかすれば頼り甲斐の無い相手だと感じるかもしれない。しかし参謀なんて役につけるほどである、ある程度肝も座っており、いざと言う時には自分の身を捨ててでも他人を守る責務があるとも思っている。彼は所謂『正義感の強い人間』であるのかもしれない。
初対面の相手に対しては警戒心を強くし接する。この人は信用して良い人物か、はたまたダメな人物か。彼の観察眼はある程度は正確で、しかし堂々とされていると気付くことが出来ない弱点を持つ。例え相手が組織に入れられた人物だとしてもそれは変わらず、参謀という役割を背負っているからこそ慎重に見極める。大事な場面に味方に裏切られたらどうする?なんて、彼らしくない事を彼は言う。しかし念には念を。常に警戒を忘れることはなく、また味方への信頼を尽かすこともなく。その為だろうか、雨露が完全に心を開ききれた相手は居ないようだ。いつか自分にも信頼出来る人間が、なんて。微塵も思っていないけれど。
肉体派より頭脳派、であるにも関わらず本人は動くことが大好きなようで、今でこそしなくなったが昔は戦闘を非常に楽しんでいた。今と言えば髪を染めてしまった影響なのか役職についた影響なのか、必要な物があっても他の人に頼んだりするくらい強めの引きこもり生活を送っている。太陽の光は窓を開ければ浴びれるし、わざわざ敵がたくさんいる場所に行く必要ないじゃん、なんて言うのが彼の主張だが、多分普通に外に出るのが面倒になってしまっただけなのだろう。その分働いている時間を増やしていることもまた事実なのだが。
過去の自分の影響か、はたまた何かに影響をされてか。彼は隠し事や嘘を極端に嫌っており、それっぽいことをされた時は信頼度を少しずつ下げているらしい。初期値は50でMAXが100。0になった瞬間敬語で話しをするという徹底ぶり。
「僕達は家族なのに、どうしてそんなことをするんだい?」
そういう彼の目には光が宿っておらず、単に自身の何かしらの欲求を満たしたいだけのようにも思える。例えば相手のことを知り尽くしたいという欲とか、誰の物でもない人間を独占したい気持ち、とか。だって欲しいものが手に入らなかった人生なんだもの。少しくらい独占欲があっても仕方がない……よね?
彼は加虐癖を持つ人間であり、本来は優しさの欠片も持ち合わせていないのだ。いや、一欠片くらいならあるか。生まれが貴族であったならばきっとその権能をふんだんに使ってしまっていた事だろう。ストッパーが外れてしまえばきっと相手が壊れてしまう。壊してしまう。戦略を練ることによって『した気』になって無理やり脳を騙し続けているが、それもいつまで持つかは正直わからないし、そもそも騙せているのかすら微妙かもしれない。しかし彼は何故か知っている。自身が直接手を下す事こそ最高で、それでも人間を壊してしまうのは酷く怖いことだと。自分を騙している時の彼は『ドS』という枠組みで収まる程度の可愛い性格の人間だろう。これは余談だが、そのものの宿命と言えばいいのか、苦しめられる側の快楽もある程度は理解出来るらしい。
【 過去 】
非常に貧しい暮らしを送っていた。家族なんて人はおらず、居るのはただ自分の同じように苦しむ人達ばかり。売れるものはなんでも売った。盗品、死体、臓器、身体。それでも恵まれなかったのは、やはり自分が悪いのだろうか?
堕ちるところまで堕ちてしまおうと思った。そうすればきっと未来の自分が何とかしてくれるから。伝わるか分からないけれど、厚い扉を精一杯の力を込めて叩いた。それが今の人生への入口だった。
最初はやはり下っ端として働くことが多かった。認められるようになってきたのはここに入ってから4年もした頃で、その頃にはやっとこの環境になれたかもしれない、なんて思えるようになってきていた。そんなある日、単純なミスをやらかした。普通に攻撃がかわせなかっただけ。しかしそんな些細なミスは人生の機転へと姿を変えた。驚くことに、今までの事を全部忘れて、自分の中に言語だけが残った。周りの人間は優しく接してくれていたけれど、状況は一向に掴めないばかり。何をしているかと聞いても言葉を濁すし、何をしていたのかを聞いても言葉を濁す。少しばかりうんざりしてきていた。
とある日、暇だろうと上の人が指示を送る参謀の姿を監察させてくれた。どうやら皆が何をしているのかを教えてくれるようだった。司令室に入る。途端、ありもしない記憶が一瞬よぎった。指示を出す人物と、それに従う人々。……ああ、あれになれたら、自分のような人物の事も救えるのだろうか?なんて。今は空っぽの頭でそう考えた。
【 備考 】
深く考えている時にペン回しをしたり、机にカツカツとペンのノックを当てる癖がある。
酒と煙草は付き合う程度で嗜む。自分から飲んだり吸ったりしている時は相当ストレスが溜まっているときなのであまり近付かない方が良いかもしれない。
彼の本名は「雨露(ウロ)」ではなく「春蕾(チュンレイ)」である。彼は周りの人物を警戒するあまり、組織に入る前、そして入ってからも偽名を使っていた。
……それが定着してみんなに雨露と呼ばれていた、なんて経緯、今の彼が知る由がないのだ。記憶を失ったその日から彼は正真正銘「雨露」になった。春蕾は過去の人物なのだ。もう死んでしまった、失った記憶と共に封印された過去の自分。
〖 好き 〗
自分、羽根ペン、時計の音
〖 嫌い 〗
自分、花の香、陽射し
【 希望関係 】
・犬猿
・親友
・恋人
その他なんでもご相談ください!
【 SV 】
「お初にお目にかかります。雨の露と書いて雨露と申します。……えぇ。自己紹介は以上です。短い?簡素な方が覚えやすいでしょう? ……というわけで、どうぞ以後お見知り置きを。」
「胸元の石?……宝石なわけないじゃないか!そんな首を狙ってくださいと言わんばかりの装飾、流石の僕でもしないしない!……あーでも、もしお金が浮くことがあればそれもありかもしれない。もしかしたら何かの間違いで僕の仕事振りが更に認められて評価が上がるかもしれないしね。」
「ちょっ……と待ってくれ、その情報本気で言ってる?いや疑ってるわけではないんだけれども、その、……ほんとに?____ほんと、か。そっか。……練り直すね、これ。ちょっとその辺で待っててくれるかい。大丈夫、すぐに何とかするから。」
「参謀のミス?あんなに堂々と指示を破っておきながら僕に説教なんて、一体どんな度胸を持ち合わせているんだい?……そんなに怒られたいなら怒ってあげよう。さぁ、そこに正座して。僕の話をたぁっぷり聞くんだ。いいね?」
「過去?……ふむ、隠すことでも無いか。そうですね、……そうですね。なんと驚き、まーったく覚えていません。住所も家族も自分についても何もかも忘れてしまいました。……名前と年齢はわかるのか?そりゃあもちろん。教えてもらいましたからね!雨露、29歳です。役職は参謀。ほらね?言えるでしょ? ____嘘をつかれた可能性?………………。まさか!」